毎日のちいさな積み重ねと、ほのかな野望。

コラム

私たちは一日を過ごす中で、1000個以上の選択をしていると聞いた事があります。
初めてこれを聞いた時、「そんなに沢山の選択をしながら過ごしているの?!」と驚きましたが、確かに目が覚めてから「すぐ起きようか、いや、まだあと5分だけ横になっていようか?」なんてことも含めれば、1000個なんて簡単に超えてしまうかも知れませんね。

日々多くの選択をしながら過ごしている私たちですが、「毎日」という言葉には「平凡な」とか「代わり映えのない」などの表現がセットになったりします。「この時間には起きないと」「次はこれをやらないと」と、つい決まった枠組みの中で行動してしまっているからでしょうか。
せっかく生きているなら、心地よく自由な選択を楽しみたい。最近そんな風に思っています。

かなり個人的な話になりますが、現在妊娠後期で、あと何週間かで予定日を迎えます。
無事にお産を終えられたとして、生まれた命をひとりの人間として守り育てていく上では、きっと「こうしなければならない」「こうあるべき」が湧き出てくるでしょうし、それに伴って、決まった時間に決まったことをこなす日々が訪れるのだろうなと思います。
もちろんそれは、まだ頼りない小さな命を育む上で大切なことだと思います。でも一方で、「こうするべき」にがんじがらめになり過ぎて、眉間にシワを寄せて生活することもしたくないなぁと。
「こうあるべき」「こうすべき」はほどほどに、肩の力を抜いて「心地よいからこうしよう」という選択も大切にしたい。毎日のちいさな選択を大切にしたいなと思うこの頃です。

それと、これもまた個人的な話なのですが、ほんのり抱いている目標があります。自分の家の畑で、種まきや収穫体験を楽しんでもらえる場所ができたらいいなということです。そして、丹精込めて作られた食べ物や人や自然に優しい洗剤、暮らしに役立つ雑貨なんかを扱えるお店を始めることもしてみたい。
誰かにとっての、毎日の選択に少しでも楽しさを添えられたらなと、小さいながらもおこがましい野望を抱いています(笑)。

いつになることやら分かりませんが、これからも少しずつ目標に近づけるよう、ちいさな選択を積み重ねていこうと思っています。
みなさんの毎日の中にも、心地よい選択と笑顔が増えていきますように。

※この記事は2021年6月に書いたものを編集しています。

書き手・佐久間陽香

佐久間陽香

福島県三春町生まれ、中島村在住。『ff -私たちの交換日記』コラム担当。自然とともに身の丈に合った生活を楽しみながら、夫と息子と猫二匹とで、おばあさんの残し...

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