暮らしの中で楽しむ防災 【カスタマイズ編】

前回は「防災の基本編」として、最低限用意しておくべき防災の備えについて触れました。
今回はさらに「より楽しく!編」として、普段の暮らしに取り入れたくなる”おしゃれなで楽しい防災”について、ff的視点からご紹介していきます!
防災的な暮らしは、健康的…!?
「防災」と聞くと、どこか義務的で、やらなきゃいけない(けど中々手が進まない)ものといったイメージを、どこかお持ちの方もいるのではないでしょうか?そんな方にぜひお伝えしたい防災のメリットをご紹介いたします!
持ち物について見直す機会になる
ついつい買い過ぎ、使いすぎてしまう暮らしの消耗品やアイテムも、防災的視点から見直してみると「本当にいるもの」「いらないもの」の選別がしやすくなるかもしれません。物が多いということは、災害時にも避難の妨げになるなどの実害となってしまう可能性があります。片付けが苦手、という人はぜひ「防災に必要なものリスト」を参考にして、整理整頓のヒントとしてみるのもいいかもしれません。
身の回りのエネルギーについて考えるようになる
非常のシュミレーションをすることで、毎日の暮らしでどの程度のエネルギーを使っているかを考えるきっかけにもなります。大人一人が一日過ごすのに必要な水の量が3リットル、ガスボンベが4~6本程度とも言われています。日々何気なく使っている水道光熱について、いざという時の必要量をなんとなくでも自覚しておくことは、節水や断熱などの省エネルギーへの意識にもつながりそうです。
アウトドアを通して、楽しい防災訓練をする
アウトドアは、かっこうの防災訓練と言っても過言ではありません。焚き火をしたり、カセットコンロで料理をしたり、簡単な煮炊きをしたりと、そのまま避難生活でも活かせる体験が目白押しです。普段の備蓄品から食料を賄えば、ローリングストック法も取り入れることができますし、非常食に食べ慣れておくことが、いざという時のストレス軽減にもつながります。何より”やらされてる感”なく楽しみながら実践できるのがメリットですよね!
防災に”贈る”という選択肢
赤や白、黄色といった”救急”なイメージの強い防災グッズですが、最近では普段の暮らしにも馴染む、おしゃれかつ機能的なアイテムが続々と登場しています。ここからは思わず”贈りたくなる”防災グッズをご紹介いたします。
ドライフルーツ
賞味期限の長いドライフルーツは備蓄としてもバッチリですが、日々のおやつにも重宝する優れもの。見た目も華やかなので贈り物としても遜色ありません。
缶・瓶ジュース
日持ちのする缶や瓶のジュースも、備蓄品としてありがいアイテムです。糖度が高い果実100%のものを選べば、避難時にも安心して糖分補給することができますね。
風呂敷
大判の風呂敷は、結び方によって様々な活用ができる上に、使わないときには小さく畳んでしまっておける優秀なアイテム。柄のかわいいものを選べばちょっとした贈り物にも最適です。
カタログギフト
贈り物の定番と言えば、カタログギフト。備蓄に役立つアイテムを揃えたカタログギフトを贈れば、相手を思いやる気持ちも一緒に届けられますね。
防災グッズ、カスタマイズのすすめ。
前回の防災の基本でもお伝えしたように、防災グッズは「これだけ準備しておけばOK」というものではありません。コンタクトレンズや生理用品など、日々の暮らしの必需品は個人によって異なりますし、家族構成によっても必要なものや量は変わってきます。
とは言え、これから防災グッズを揃えとしている時に、一体何から選べばいいの?と迷ってしまうこともありますよね。
今回はそんな防災初心者の方向けに、「無印良品」の防災セットを参考に、備えの基本をお伝えします。
防災グッズは2種類に分けられる
一口に「防災グッズ」とまとめてしまいがちですが、実は使用シーンによって以下のように2種類に分類されます。
- 一次持ち出し品
災害が起きてから、すぐに持っていくもの。1~2日分の食糧・水、ラジオ、モバイルバッテリーなどの、いわゆる身を守るために最低限必要なものです。 - 二次持ち出し品
被災した後、少し時間が経ってから必要になるもの。避難所の生活や車中泊、自宅避難を想定し、1週間分の食糧、衣類などを準備します。
無印の防災グッズは3種類
無印で提供している「いつものもしも」防災セットは、全部で3種類あります。それぞれ上記の持ち出しシーンに合わせて使えるよう、内容品が変えられているのが特徴です。それぞれ簡単に見ていきましょう。
1. 「いつものもしも 携帯セット」
バッグにも入れて携帯できる一番シンプルな防災セットは、「一次持ち出し品」として活用できます。
【内容品】不織布マスク、携帯用救急絆、除菌シート、EVAケース・ファスナー付、いつものもしもハンカチ、家族で決めておく連絡のルール
2. 「いつものもしも 持ち出しセット」
「携帯セット」にサコッシュ・エマージェンシーシート・大判ボディシート・コンパクトヘッドライト・耳栓が追加されたセットが「持ち出しセット」は、お出かけの携帯にはもちろん、会社のデスクや車の中に常備しておく「一次持ち出し品」としても重宝します。
【内容品】不織布マスク、携帯用救急絆、除菌シート、EVAケース・ファスナー付、コンパクトヘッドライト、耳栓・ケース付、大判ボディシート、撥水サコッシュ、エマージェンシーシート、いつものもしもハンカチ、いつももしもメモ
3. 「いつものもしも 備えるセット」
全15アイテムが入っている「備えるセット」は、ファイルボックス型で収納しやすいため、家の中や避難導線に置いておいても邪魔になりにくいのが嬉しいポイント。必要なものを足してカスタマイズすれば、「二次持ち出し品」として備蓄品とセットで置いておくこともできます。
【内容品】不織布マスク、携帯用救急絆、除菌シート、EVAケース・ファスナー付、コンパクトヘッドライト、耳栓・ケース付、大判ボディシート、撥水サコッシュ、エマージェンシーシート、袖口が長い軍手、携帯トイレ(3日分)、巻いて結べる長タオル・極薄手、キャンドルミニ、いつものもしもハンカチ、いつものもしもメモ
無印の防災グッズを基本に、自分だけのカスタマイズセットを
一次持ち出し品、二次持ち出し品について無印の防災セットをもとにご紹介してきましたが、これらのセットをベースに自分にとって本当に必要なものを揃えた、オリジナルの防災グッズをつくる必要があります。
参考記事はこちら…
“暮らしの力”を高めることが、一番の防災。
前回の基本編から今回のカスタマイズ編まで、進化し続ける「防災」の心構えをご紹介してきました。
知れば知るほど、「防災」って実は普段の私たちの”暮らしの力”を高めていくことに直結しているということに、気づかされます。
「有事」を普段の生活から切り離して特別なものにするのではなく、いかに”いつも”の中に溶け込ませていけるか、それが一番の防災なのだと思います。
防災を考えると、暮らしが少し整う。
防災を考えると、身の回りのエネルギーについても考えるようになる。
防災を実践すると、生きる力が高まる。
ぜひ、みなさんの暮らしの中にも、少しずつ”防災的”なアイディアを取り入れてみてくださいね。
参考:
saibou park magazine
MITSUKOSHI ISETAN SHOPPING
CHINTAI 情報局
MUJI 無印良品 オンラインストア
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