米粉には「安全、美味しい、ありがとう」がいっぱい。

米粉の蒸しパン
コラム

お菓子も、主食も、子育ても。「米粉」に助けられる暮らし。

今住んでいる地域に越して来てから、ごく身近で米粉を手に入れることが難しくなってしまっていた。
以前住んでいたところは、製菓にも使える細かい粒子の米粉が農産物直売所や自然食品店で売られていたのだが、今暮らしている中島村近辺の農産物直売所では、米粉自体は置いてあるものの粒子が荒いものが多く、「お菓子」というよりも「団子」などに向いているものがほとんどなのだ。

最近ではスーパーやドラッグストアでも米粉が扱われるようになってはいるが、どうしても地域の方が作ってくださったものが食べたい。そう思ってこれまでも、なるべく粒子の細かく、かつ農家さんがつくったものを選んできた。それを熱湯で溶いて天ぷらの衣にしたり、団子やすいとんにしたり、お好み焼きやチヂミなど楽しんでいた。

子どもが生まれて初めての日々に翻弄される中、ご飯を炊く余裕すらない時には、米粉を使ってすぐにお団子にし、大好きなみたらし味やきな粉でいただいたりしていた。なんならお湯でゆるく練って、そのままやご飯を混ぜてフライパンで焼いて、もっちりした米粉の生地を「焼団子」のようにして食べたりしていた。

地域の農家さんから買いたい想いと、偶然の出会い。

子どもを連れて出掛けられるようになった頃。
メガステージ須賀川内にあるカフェ「Blue Bee」に個室があったことを思い出し、気分転換に駆け込み寺のように利用させてもらうようになった。
カフェを一人で切り盛りするスタッフのけいこさんは、いつも明るく気さくに声をかけてくれる。そんなけいちゃんと、ふいに米粉の話になり、粒子の細かい米粉をオーナーさんに作ってもらえないかとダメ元で話してみたところ、なんとすぐに快諾してくれた。

Blue Beeのオーナーさんは農家さんで、日本一栄養価の高いオーガニック人参を作った方でもある。お米や他の作物も栽培されていて、すべて無農薬で栽培されているのだ。子どもの食事に使うにも、地域のもので、かつ安全性の高いものがいいなと思っていたところ、まさかの嬉しい展開だった。

細かく製粉していただいた無農薬の米粉が、なんと…1kg、540円。

破格のお値段に恐縮しながらも、日々消費するのには非常に有り難い価格。
家で早速、水と重曹とお酢を加えパンケーキにしたところ、ふんわりもっちりとしたパンケーキが完成。その他にも炊飯器でパンを作ったり、細かい粒子のおかげでギュッと詰まったコシのあるお団子が出来上がったりと、感動が目白押しだった。
「これは米粉仲間を作らねば!」と、知人や友人に伝え、少しずつ米粉を使ってくれる方の輪が広がっている。自然環境にも優しく、安全で美味しい米粉の話に興味を持ってもらえるのが本当に嬉しくて、勝手に米粉広報係の気分だ。
ぜひこれからも多くの方に知ってもらい、毎日の食事を更に楽しんでもらえるよう、ささやかな広報係を続けていきたい。

「Blue Bee Cafe 須賀川メガステージ店」
住所:福島県須賀川市高久田境99-1 メガステージ極真カラテ門馬道場内
電話番号:080-1683-1488
営業時間:11:00-18:00
定休日:月・火
※米粉のご購入をご希望の際は、事前の電話予約が必要です。

◆instagramはこちら
◆ベジタブルレストランBlue Bee本店HPはこちら

佐久間陽香

福島県三春町生まれ、中島村在住。『ff -私たちの交換日記』コラム担当。自然とともに身の丈に合った生活を楽しみながら、夫と息子と猫二匹とで、おばあさんの残し...

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